アルコール体質に関する遺伝子検査をすることで、自らの体質的な特徴を理解し、アルコール関連の疾患(アルコール依存症や、急性アルコール中毒、咽頭がんや食道がん、肝臓疾患)への危険性を認識し、適度な飲酒を心がけることで疾病予防に貢献します。
タイプは5つに分けられます
A お酒が残りやすく大酒飲みになりやすいタイプ
B お酒好きになりやすいタイプ
C お酒に弱いのに顔にでにくいタイプ
D お酒に弱く顔が赤くなるタイプ
E お酒がまったく飲めないタイプ
アルコールを分解する代謝酵素の働きには個人差があり、その強弱は遺伝子の一部の違いにより決められます。
アルコール体質に関する遺伝子検査をすることで、自らの体質的な特徴を理解し、アルコール関連の疾患(アルコール依存症や、急性アルコール中毒、咽頭がんや食道がん、肝臓疾患)への危険性を認識し、適度な飲酒を心がけることで疾病予防に貢献します。
どうしてお酒に強い人と弱い人がいるの?
お酒に強いか弱いかは、実は体質によって決まっています。アルコールが体内に入ると、アセトアルデヒドに分解されますが、この物質は極めて毒性が強く、顔面の紅潮、頭痛、吐き気、動悸などの不快な症状を引き起こし、悪酔い・二日酔いの原因物質と言われています。
このアセトアルデヒドを分解するのが、アルデヒド脱水素酵素(ALDH)です。1型2型がありますが、血中の濃度が低いときには、まず2型(ALDH2)が活躍します。ところが日本人の場合、ALDH2遺伝子内のDNAの一つの記号(塩基)の違いによって、約35%がALDH2の働きが弱い「低活性型」でお酒に弱いタイプ、そして7%は全く働かない「不活性型」で、お酒がまったく飲めないタイプが存在します。このタイプの人たちはごく少量のお酒でも、気分が悪くなってしまいますから、無理にお酒を飲むことはもちろん、このタイプの人たちにお酒を無理強いすることは、絶対に慎んでください。
ALDH2の活性が弱い人は、実はアジア系にしか存在しないようです。このタイプは日本人約40%、中国人約40%、韓国人約30%に存在し、欧米人アフリカ人ではみられません。
何を分析して、何がわかるの?
人間の持つアルコールに対する感受性(酔っ払いやすさ、お酒の残りやすさ)は、主に二つの遺伝子(ALDHとADH1B)で決定されます。こちらを検査で調べます。
※アルコール感受性遺伝子検査キットは、ただ単にお酒が強い(飲める)・弱い(飲めない)を調べるだけの検査ではありません。『どんな体質なのか?』『飲酒により、将来健康に対してのどんな悪影響がでやすいのか?』を分析します。