免疫力には、細胞の老化やがんの腫瘍など、身体にとって好ましくない状況をつくり出さないようにしたり、細菌やウイルスといった外敵を攻撃する働きがあります。免疫の正体は、血液中の白血球の中にある細胞たちです。ところが免疫細胞たちは、加齢とともに減っていくだけでなく、疲れやストレス、栄養のかたよった食事、運動不足にも影響を受けます。
体の基本的な働きを支える免疫機能をチェック
がんに対して働くNK細胞の活性やTリンパ球の細胞数を調べることなどにより、現在の免疫状態を評価できる検査です。
第4のがん治療として注目される免疫細胞療法に取り組む南東北病院グループならではの検査です。
がんにならないようにするにはどうすればいいか。仮にがんになっても、がんと共存しながら長生きするにはどうすればいいか。そこには、自分の体のなかの免疫の力が大きく関与しています。
がんの第4の治療法として注目される免疫細胞療法や温熱療法、低用量の抗がん剤を用いたがん休眠療法の第一人者でもある東京クリニック副院長・照沼裕先生に、免疫の働きの重要性について解説していただきました。
免疫に関するリンパ球の数や機能を測定し、免疫力を調べます。
免疫力に関与するリンパ球の数や機能の7或いは8項目の免疫パラメーターを選びます。
各項目の測定値をデータベースに基づき、高い(3点)、中位(2点)、低い(1点)の3段階の点数(スコア)を与え、その合計で、免疫力スコア(SIV)として評価します。SIVをさらに5段階に分け、免疫グレードとして分かりやすくし表現します。
さらにCD8+CD28+T細胞数からはTリンパ球年齢を、またT細胞増殖係数から免疫力年齢を算定します。