薄毛治療で有名なプロペシア(フィナステリド)は、5α-還元酵素を選択的に抑制し、テストステロンからジヒドロテストステロンへの変化を阻害し、その量を減少させることで頭髪の成長期の短縮を改善し、太く長いしっかりした、成長期の頭髪を増やすことで効果を発揮します。
プロペシアの効果
プロペシアの有効成分であるフィナステリドは5α-還元酵素阻害薬と呼ばれており、その名の通り5α-還元酵素(2型)を阻害する働きがあります。
AGAと呼ばれる男性型脱毛症は男性にしか起こらない脱毛症で、男性ホルモンのジヒドロテストステロン(DHT)が原因で起こると考えられています。
男性ホルモンのテストステロンが5α-還元酵素によってジヒドロテストステロンに変換します。
AGAになる原因
テストステロン+5α-還元酵素=ジヒドロテストステロン
通常髪の毛にはヘアサイクルというものがあり、数年かけて髪の毛が抜けたり生えたりを繰り返します。
しかし、ジヒドロテストステロンが毛髪の成長を防いでしまい、十分に成長する前に抜けてしまうことによって、ヘアサイクルの周期が通常よりも短くなってしまうのです。
そしてヘアサイクルが短くなったことによって、毛穴も完全に閉じ切ってしまい髪の毛が生えてこなくなり、徐々に薄毛になってしまうのです。
そこでプロペシアを継続して服用することで、AGAの原因となっている5α-還元酵素を阻害することができるため、ジヒドロテストステロンが生成されなくなります。
これにより、ヘアサイクルを元の周期に戻すことができ、脱毛を防げるようになるのです。
プロペシアの服用方法
プロペシアでAGA治療をしていくにあたり、やはり大事なのは服用方法です。
効果を更に得たい理由などから、大量にプロペシアを飲んでも決して良い効果を得ることはできません。
それどころか、強い副作用を引き起こしてしまう可能性があります。
正しい服用方法で、AGAを治療していきましょう。
服用する時間帯
プロペシアに服用が好ましい時間帯はありませんが、毎日同じ時間に服用するのが推奨されています。
フィナステリドの効果は24時間以内と限定されているので、24時間を大幅に過ぎてしまうと好ましい効果を得ることができないのです。
そのため毎日同じ時間に飲むようにしましょう。
毎日同じ時間に飲むことによって習慣づけることができるので、飲み忘れ防止にもなります。
推奨期間
プロペシアは早い人の場合3ヶ月ほどで効果が現れる場合もありますが、最低でも半年間以上は飲み続けたほうがいいと言われています。
服用を続ければ続けるほど改善できたと報告する人が多くなっています。
特に効果を実感できるのが半年~1年の間になりますので、途中であきらめず服用を続けましょう。
もちろん体に異常や副作用が気になる場合は、すぐに服用を中止して医師に相談して下さい。